バカとテストと召喚獣レビュー
【バカとテストと召喚獣一巻あらすじとレビュー】
読んだのはだいぶ前だけど、とりあえずレビューしてみる。
あらすじとしては、召喚システムとかいうテストの点数によって強さが変動する、自分の姿に似たものを召喚できる試験的な高校に入学した主人公の話。二年生の四月から始まる。
クラスはAからFまでの六クラスあり、馬鹿な主人公は当然の如くFクラスだった。そのFクラスの待遇は酷いもので、FクラスのみんなはAクラスの教室を奪ってやろうと画策する。
この学校では、召喚獣を使用することで他クラスに試召戦争というものを仕掛けて、それに勝利することによって相手のクラスの設備と交換することができるのだ。
おバカな主人公、吉井 明久。昔は神童と呼ばれていた男、坂本 雄二。女よりも女らしい男、木下 秀吉。保健体育ならお任せの土屋 康太。それにヒロインの姫路 瑞希と島田 美波の二人を加えた六人を中心にAクラスを奪取すべく、Fクラスが一丸となって戦う話。
物語は主人公の一人称。
文章力は低いと思われるが、それが気にならない勢いと面白さがある作品。
章の間にあるおバカな試験解答がクスッとくる笑いを誘ってくれる。
主人公がなかなかに突き抜けてバカなので、多少イージーな展開があっても許せる武器を持っている作品だなと感じた。
主人公は馬鹿でまぁまぁ好感が持てるんだけど、難聴系なのが玉に瑕か。
友人とのやり取りも面白くてよし。
男子高校生にありがちそうで、そうでもないけど面白い掛け合いが楽しい。
普通、ギャグテイストな作品はどんなに気を付けていても、多少寒いというか痛いやり取りがあったりするものだけど、この作品からは感じられなかったのが良かった。まぁこれは個人の感性の問題なのかもしれないけれど。
文章がいまいち弱い点。ヒロインの魅力が弱い点。ストーリー(というか世界観、設定)があと一歩惜しい点。
ということで3点分引いて7点の評価。