燃え燃えキュン

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そもそも強いパーティって何よ

 個人的に、パーティというものには基本的に二通りの構築があると思っている。

 一つは、相性補完や環境メタを意識した『完成度』を高めた構築。主にスタンダードなパーティと呼ばれるもの。

 完成度を追及しているため、どんなパーティが相手でもそれなりに戦えるパーティである。が、言い換えれば相手に合わせた選出をする必要があり、『受け身』な構築であるとも言える。

 二つ目は、何かコンセプトがあり、戦術が嵌った際に爆発力を発揮する構築。天候パーティというのが、主にこれに該当する。

 これは一つ目のパーティとは逆で、こちらのやりたいことを相手に押しつけるというもの。つまりあまり相手のことを考慮しない構築のため、相性補完という観点から見れば完成度は低いということになる。が、やりたいことを上から押し付けるということは、パーティが抱える相性の欠点を覆すほどの爆発力があるということである。そうでなければならない。

 大別するとパーティ構築というのは、この二通りになると考えている。

 一つ目の構築で強いパーティを作るのは、ある意味簡単ではある。

 環境に多いポケモンを対策、もしくは自分で使いつつ、相性補完をしていけばいい。その相性補完を考えるのが難しくはあるが、考えていればいずれ答えが見つかるという点において、構築難易度はそこまで高くない。

 しかし二つ目の構築で強いパーティを作るのは、なかなかに難しい。

 まずは何かしらのコンセプトが必要となる。〇〇をエースに据えて全抜きしたい、など。

 他にも、環境に多い〇〇を逆に起点にし、全抜きのための体制を整えたり。

 環境に全く存在しないポケモンの『何をしてくるのか分からない』という性質を利用して起点にしたり。

 そういった構築は読まれなければ強いものの、相手が悪いとあっさり負けたりもする。もしくは対処法を知られていると途端に勝てなくなったり。

 いわゆる初見殺し的な性能が高いパーティだ。

 つまりパーティとしての強さというのは、単体の性能は勿論だが全体として見た場合に何をしてくるのかが読めない点が重要であるともいえる。

 読めなさという要素を見ると、今回はパルシェンと例に挙げたいと思う。

 パルシェンの何が強いかといえば、まず一番に思い浮かぶのは殻を破るによる全抜き性能だと思う。つまりパルシェンを相手にした場合、一番危険視するのは殻を破るである。

 しかし殻を破らないとパルシェンが弱いかというと、そうではない。例えばスカーフパルシェンは奇襲性がありつつも実戦的な強さを持っている型だといえる。

 このように、一番強い戦術があるが、それ以外の運用法をしても強いというのが所謂『初見殺し』的な強さだと考える。更に基本性能が高いポケモンであれば、より効果的だ。

 だが仮に初見殺し性能があるポケモンが見つかったとして、それを活かすための構築を考えるとなると重労働である。

 環境のことをそれなりに考えつつ、既存のものとは違う構成が必要になってくるのだから。

 まぁ簡単なのは絶対数の少ないポケモンを使えばそれだけで初見殺しになったりは、するっちゃする。その場合、基本性能の低いポケモンを使うことになるからパーティ全体の完成度は下がるし、〇〇のポケモンでできることをわざわざ△△にさせるといいうのなら、意表は突けるかもしれないが、ただの劣化に終わることが多い。せっかく使われないポケモンを使うのなら、そのポケモン独自の性能を発揮させないといたずらにパーティの完成度を下げるだけになってしまう。

 つまり良く使われているポケモンの別の型を使うことが、初見殺しの第一歩だろう。

 特にシングル63においては、わずか一手の読み違いが勝敗に直結する場合が多い。

 テンプレ高種族値で固めることも強さの一つではあるが、相手が何をしてくるか分からないと警戒させて相手の判断を誤らせること、もしくは喰らうその瞬間まで何をしてくるのか悟らせないことが勝利への条件……だったりする。

 完成度を求めた結果、奇抜なポケモンが必要になったり、奇抜な勝ち筋を求めるために奇抜なポケモンを採用したりすることもあるかもしれない。

 そうした読まれにくさがあることが、強いパーティの条件なのではないかと、ふと思った。

 

 ……結局何が言いたかったんだ? この記事。