燃え燃えキュン

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悪役についての設定

 これがなかなか難しい。

 今回は、悪役は『人間の知能を持った明確な目的に基づく主人公の敵』とする(もう一つのパターンは『知能を持たなく目的も無い、いるだけで人間の害となる存在』の事を指す)。

 悪役にもさまざまなパターンがあるわけで。

 1.ある理由からヒロインを狙っている。

 2.主人公の宿敵。

 3.社会の敵。

 4.主人公と目的が一致している(ために争う)。

 5.立場上の敵。

 等々……。

 今回は分けてみたが、これらの要素が複数混じっているパターンも存在している。

 例えば、主人公の宿敵がヒロインを狙っていたり、とか。

 ライトノベルで多いのは一つ目のパターンではないだろうか。

 ヒロインを守る主人公という図式が出来上がって、読者にとっても分かりやすい展開であり、主人公の魅力を引き出しやすい設定と考えられる。

 これらの悪役設定から、その物語の設定(世界観)に適した悪役をチョイスするのはなかなか難しいのではないだろうか……。

 ぶっちゃけどんな敵でもいいだけに、選択肢が自由すぎるというか。

 一巻のフルメタとか禁書目録なんかは、もろにパターン1だよね(フルメタは2も含まれる)。

 やっぱりパターン1だと、主人公が戦う理由が明確なのが一番の売りなんじゃないかなぁ。

 パターン3の社会の敵っていう悪役だと、何か戦う理由が漠然としすぎているというか、説得力を持たせにくい気がする。

 パターン2の主人公の宿敵っていうのだと、目的は明確だけれどヒロインを絡ませにくいっていうのがネックになりそう。ただいるだけになってしまうというか。上手く料理しないと「ヒロインいなくていいじゃん」ってなる危険性がある。

 やっぱりライトノベルである以上、ヒロインの存在は切っても切れないものだと思うから、パターン1が(ラノベでは)強い設定だと思う。

 あとはヒロインの性能も関わってくるよねー。

 どういうことかというと、ヒロインは戦闘要員なのか非戦闘要員なのかっていう話。

 ヒロインも戦えるのだったら、主人公と協力して戦うっていうことができる(ヒロインをちゃんと物語に絡めることができる)わけだけど、戦えない上にヒロインを守る系じゃないとなると、なかなか話に絡めるのは難しいような。

 まぁ「復讐に囚われては駄目よ!」的な主人公に説教をかましてくれるようなヒロインなら非戦闘要員でもいいか。

 なんつーか、主人公とヒロインを絡めるのって意外とあれですね。大体の場合は勝手に上手くいくんでしょうけど、何も考えずに話を作るとヒロインが要らない子になってしまう可能性があるんじゃ。ラブコメだったらそういうことは起こらないだろうけども。

 んー……やっぱり主人公がヒロインを守る系の話がジャスティスなのかな。その線でもうちょっと考えてみよう。

 プロット書かずに物語作れる人間はやはり天才だったか。凡人は一から十までちゃんと考えてからでなければ物語は作れなさそうだぜ。