燃え燃えキュン

小説読み書きレビューしたりゲームの考察についてのブログ

色々と創作支援サイトのようなものを見て回ったりするけれど

 確かに参考になるとは思う。

 例えば伏線の張り方だとか、どんでん返しのやり方だとか、そういったもの。

 しかしそういた要素が無い作品も多い(ように感じる)し、無い上で面白い作品もある。

 面白さが全て伏線とどんでん返しにしかないとは思わないが、それ以外の面白さをどう説明すればいいのかがよく分かっていない。

 キャラが魅力的。確かに面白いと思う。

 ストーリーが奇抜。確かに面白い。が、その面白さというのは「その作品限定」の面白さだと思うし、その物語の構築は他作品には応用できない技術な気がしている。

 設定が斬新。確かに読んでみたい。けれど斬新な設定というものは、それに見合ったどこか斬新なストーリーが大なり小なり求められると思う。つまり、こうこうすれば面白くなりますよといった型(テンプレート)が通用しないのではないかという点。

 結局何が言いたいかというと、物語というものは、自分が0から作り上げるしかないのではないか。

 その原初のアイディアを活かせるような、その作品独自の設計図を自分が0から作り出し、書き出していく。

 次の作品を作る時は、またそのアイディアに適合する設計図を0から作り始めるところから開始しなくてはならない。

 つまり、伏線だのどんでん返しだのといったものは「そういうものを入れておけば面白くなる可能性がある、かもしれない」程度に受け止めておいて、本当の意味での創作を心がけるべきではないだろうか。

 よく読者のことを意識しろ、他人が読むことを意識しろだなんて話を聞くが、意識したところで実際どんな意味があるのだろうか。勿論意識するのとしないのでは作品の完成形に違いは出るだろうが、他人が読むことを意識したところで、他人がどう受け止めるのかは分からない。理想論でいえば、何万人かの読者に読んでもらい、最も大きかった意見を取り入れて物語を改良すれば「面白い作品(万人向け)」になるのかもしれないが、現実的ではないだろう。

 結局のところ、書き方の作法さえ理解することができたのならば、書き続けるしかないのだと思う。

 大衆が面白いと認めた作品の、更にその中で自分も面白いと感じた作品の「面白さ」を信じ、それを参考にしつつ、書き続けるのが近道なのだろう。

 だが一巻で上手く完結しつつ、なおかつ面白い作品というのは本当に少ない。

 経験則でいうと、その条件に合致する作品を見つけられる確率は1~2%といったところだ。

 だから結局は、読んで、その中から自分が面白いと思うものを選りすぐって吸収し、書く。そしてまた読む。

 これを繰り返すしかないのだろう。

 それを繰り返せば、最低でも文章力は絶対に進歩するしね。

 面白さをいうものの構造が分かれば楽なんだけどなー。難しいよね。

 トライ&エラー。頑張りましょう。