燃え燃えキュン

小説読み書きレビューしたりゲームの考察についてのブログ

明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。読了

 うーん。評価が難しい作品だった。

 序盤から中盤にかけては、正直に言おう、かなり面白かった。8点とか9点付けてもいいくらいの面白さ。

 まず設定が面白いよね。

 死んでしまった女の子(ヒロイン)に主人公が人生を半分分け与えたところから始まるんだけど、一日置きにその主人公の体で、主人公の意識とヒロインの意識が入れ替わるところが本当もう設定上手く使ってやがんなって感じ。

 自分の知らないところで自分が変なことやってる……っていう……なんていうんだろう、シュールっていうか訳の分からなさが面白かった。

 よくある男女の体と意識が入れ替わっちゃった!って設定の上位互換という感じ。

 主人公がもう一人の主人公を追体験する感じとでもいうのか。とにかくヒロインが主人公の体を使って好き勝手するのが面白かった。

 で、中盤以降からシリアス展開に入っていって、終盤でそれまでの雰囲気をぶち壊すオチで終了。

 まぁ出落ちといえば出落ちな作品。

 他にも都合のいいというか、大してストーリーに関係ない物語が続いたり、妹の口調にちょっと受け付けないものがあったり、文章自体は新人相応であったり、まぁそういう欠点はあった。

 でもそれを覆す勢いで序盤は面白かったので、ギャグ的な面白さを楽しみたいのなら序盤だけでも読む価値があると思う。

 序盤の面白さが続けばよかったんだけど、総合的に見ると5点くらいかなぁ。

 興味を持ったのなら読んでみてもらいたい作品。