燃え燃えキュン

小説読み書きレビューしたりゲームの考察についてのブログ

アルティメット・ファクター軌道上のキリングゾーン読了

 んー……。

 致命的なミスをしたまま最後まで突っ走っちゃった小説だった。

 別に、プロローグで荒事解決屋の主人公たちがテロに巻き込まれるのはいいんだよ。

 でもさ、そういうのはあくまでプロローグの中で済ませておくべきであって、丸々一巻使ってまでやることじゃないよねぇ。

 しかもキャラの人物像もほとんど見えてこない。シリーズものの一巻だとしてもこれは酷いと思う。

 個人的なことを言えば、文章が合わないのもつらかった。殆ど読み飛ばしになってたかも。

 表現力はまぁそこまで酷い訳じゃないんだけど、とにかく文章力がなぁ。

 普通小説読んでる時って、読むと同時に文の映像が頭の中で見えてくるんだけど、この小説にはそういうのが一切無かった。

 読むと同時にイメージできる、っていう一工程で出来るはずなのに、読んでそれから意識的にイメージしないと映像が見えてこない。読む→想像っていう二工程を踏むっていうのが読んでてすごく面倒くさかった。

 まぁ多分これは人に依るんだろうけど。

 異世界っていうか地球とは別の惑星が舞台だからそれについての説明をしないといけないというのは分かるんだけど、してもいいんだけど、その分キャラの魅力について掘り下げなくていいってことにはならないはずなんだよなー。

 まぁ文書を楽しめる小説なら、テロリストと主人公たちのバトルシーンを楽しめばいいんだろうけど、どんな人間かも分からないキャラがいきなりドンパチおっぱじめたところで「ふーん……」ってしか思えないっていう……。

 別にこのキャラたちじゃなくてもこの物語成立するよね感が半端無かった。

 ていうかこれは小説だったのか?

 作者がバトルシーン書きたかったから書きましたってだけで、小説とは呼べない気がする。

 一番魅力的だった(とはいってもこの小説の中限定の話だけど)敵キャラの少女も最後であまりにあっけなく死ぬし。ほんと何がしたかったんだろう。

 1点。