結局面白い物語を作るにはどうすればいいんだ?
凡人がそれでも面白い物語を作るために必要なこと、とか。
〈ストーリー〉
・謎
・伏線
・どんでん返し
・緊張感
・縦軸横軸のバランスを考えた起承転結
・敵側の視点
・読者の感情に訴えるものがあるか
〈キャラ〉
・目的
・葛藤
・成長
・欠点と弱点
〈設定〉
・ちゃんと設定を活かしているか
・その設定に説得力はあるか
〈構成〉
・主人公が目的に向かって進むか、巻き込まれるかのどちらかである
・起承でキャラの魅力を深めて転結で大きな事件が起きるか、起承転結のそれぞれで事件が起こりそのたびに主人公の最終目標に向かって近づいていくかのどちらかである
前者はラブコメで多いパターンで、後者はバトルものに多いパターンである
これさえ満たしていれば良作になりうる、はず、である。
あとは信じて書くだけや。
しかし結局は、作品の大本となるネタ・設定・オリジナリティ・世界観に全てが掛かっているのではないかと思われる。
上記の要素は、あくまで『つまらなくしない』ためのものでしかなく、面白さの根本にはなり得ないと考えている。
ぶっちゃけ、面白い設定があるのなら、それを膨らませていくだけで自然と面白いストーリーになるものだ。
逆に言えば、設定を思いついてもすぐに面白そうなストーリーを連想できないのであれば、その設定は良くないものである可能性が高いと言えるだろう。
アイディアは評価する際の上限値を決めるもの。技術は下限を上げるためのもの。自分はそう考えている。
技術が満点だとしても、アイディアの質が良くなければ60点満点しか取れない。
逆にアイディアが良いとしても、技術が無ければ、120点を取れる可能性を秘めているのに40点しか取れないということもあるだろう。
技術を磨くのは当然の努力でありつつ、より高い限界値を生み出せる設定を思いつくためのセンス磨きも作家には必要なのだろうと思う。
技術は努力で向上させられるとはいうけど、結局、構成力っていうのはセンスありきではないかと考えることがある。
そのためにはやはり努力しかない。
数多くの作品に触れてセンスとかいう訳の分からないものを理解し、常に頭を使って考え、物語における論理性を作り上げる。
小説のいいところは、時間を掛ければ、天才にも肉薄する可能性が出てくるということだ。
勿論、凡人が時間をかけている間にもどんどん天才は作品を生み出していくのだろうが、一作におけるクオリティを比較するのであれば、凡人にも微かな希望は存在する。
凡人は凡人らしく、時間をかけて天才に迫れるよう頑張るしかないのだ。