最高に中二で最高に青臭い最高なネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ
青臭い。
あまりにも青臭い小説だった。
私は中二病なので、非常に理解できた。自分を無理矢理客観視させられているようで辛かった。だが嫌じゃない。全然嫌なんかじゃない。
ストーリーなどない。設定なんてものもない。キャラがいて、思春期らしい青臭い思想と行動をするだけ。
そんな話なのに、何故引き込まれてしまうのか。
小説的な、物語的な、創作的な技法で言ってしまえば、全く評価できる作品ではない。
だけど好きだ。
訴えるものがある訳でもない。
でも、私は他者にこの作品を薦めたい。
リアリティなんて無いのに、どうしてだか信じたくなる。
これは思春期に読むべきだったのだろうか。
たぶん、違う。
思春期を過ぎた、青臭さが若干抜けてしまった、二十代の時に読むべき作品なんだと思う。三十代では駄目だ。たぶん、あの頃の青臭さを忘れてしまっているだろうから。