砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
わっかんねえええええええええええええええええ。
転校生の女の子が死ぬだけの物語。
ストーリーは……たぶん、無い。
特殊な設定も、まぁ無い。
主人公は、なかなか魅力的。
いやほんと、これ女の子が死ぬっていうだけの小説なんですわ。
彼女の死に意味がある訳でもないし、死んだことで何かが変化する訳でもない。
間接的に変わる(成長する)ものはあるけど、直接的には関係ないんだな、これが。
よくわからない小説っていうのが正直なところ。
じゃあつまらないのか? っていうと、それは違う。
じゃあキャラの魅力を楽しむものなのか? っていうと……それもちょっと、違う気がする。
じゃあこれはどういう物語なんだろう?
主人公が実弾を手に入れる話? ロリポップは青臭い青春に過ぎなくて、現実を知って大人になる話?
どうも違う。
結局うさぎを皆殺しにしたのは誰だったのか?
知ったところでどうでもいいし、実際どっちでもいい。
誰もが言うと思うけれど、このお話で一番面白い場面は、異常者にしか答えられないクイズを犯人があっさり言う場面だと思う。なるほどな、と、やられた、が同時にやってくる感覚を味わえる。
この小説は、どちらかというと面白い。
だが、何が面白いのかが分からない。面白さという点で言えば、先ほどの一点に集約していると思う。
転校生の女の子の悲惨な境遇に涙する話か? というと、それは違うと思う。せめて犯人に動機があれば、また違ったのかもしれないけれど。
何がしたいお話なのか分からなかった。
でも興味がある人は、読んでみればいいんじゃないかな。損はしない。
考察するのも面白そうだけど、自分はいいや。
そんな感じの小説。