86-エイティシックス-読了
ここ最近の電撃の大賞の中では一番のヒットだった。
ゼロ書は勿論、エスケープスピードをも超えてくるレベル。いやー良かったっすよ。
これが前年に一次落ちしたとかちょっと意味が分からんですわ。ラストの二ページ書き加えたら大賞受賞したらしいけど、それ抜きにしても一次落ち喰らうとか意味が分からない。
ウェブで読める試し読みを読んでみた時は正直鼻に付く文章だなって感じたんだけど、文庫で紙媒体で読んでみたら普通に読めたわ。むしろ気取った硬い文章なのにサラッと読める歯ごたえはなかなかに評価できる。
ラストの展開や主人公の兄についての掘り下げが急ぎ足に感じられたのは惜しい点だったけど、とやかく言う問題ではない。
んでこれ絶対ビターエンドだわ救いねーわこの話って感じだったのに、最後の最後でこーくるかーふーんなるほどねーまー悪くはないけどさーなるほどねー
って感じだった。
自分としては最後数ページ削ってビターな読後感の方が良かったんじゃないかなっていうかそっちの方が好みだったかな。
続編だそうとすればこういう終わり方にせざるを得なかったのは分かるけど、別にこれ単巻完結でよくね? とは言いたい。
一応二巻も買ってあるけど評価はあんま良くないっぽいので、自分も一巻で終わってた方が読後感もいい感じなので永遠に積んどくのもアリかなっては思ってる。いやまぁもう読み始めちゃってるんですけどね。
でもなぁ。面白かったけどこれアニメ化しても別に面白くはないよなぁっては思う。
メカものだけどワンオフスーパーメカってんじゃなくて、量産雑魚機で奮闘する系だし。小説媒体だから映えた作品な気がする。一瞬映画化したらいいんじゃね? とは思ったんだけど。
近年の電撃受賞作の中ではかなり良い部類だと感じたんで、興味ある人は読むことをお勧めする。文章が受け入れられない人はいるだろうから数ページ試し読みはした方がいいかなって。するする読めるなら買っておこう。
あー明日から何しよう……。