燃え燃えキュン

小説読み書きレビューしたりゲームの考察についてのブログ

ほら、春眠暁を覚えずって言うじゃん? それだよそれ

 春になった途端いきなり眠いんだが。

 昨日まで寒かったのに最高気温が十五度になった途端これだよ。

 なんつーか行動の全ての欲求が睡眠に置き換わる感じ。全てを犠牲にしても眠りたい、みたいな。

 何かもう無気力ですわ。何もやる気起きねー。寝たい。眠い。どうしようもねーなこりゃ。

 ゲーム封印したのでするわけにもいかんし、小説は数えきれんほど積んでるけど読む気起きねーし、何か漫画読みたいな漫画。どっかに面白い参考にできるような漫画転がってねーかなー。

 まぁいいや。気分転換にブログでも書くか。

 そう言えばさ、キルラキル見てちょっと思うんだけどさ。

 いやね、面白いっちゃ面白いんだよあの作品。ちゃんと見てつまらんっていう人はいないと思う。

 でもね、わざわざ面白いかって聞かれて答えを求められると、ちょっと微妙なんだよなぁ。まぁ「どちらかといえば面白いよ」とは答えると思うけど「面白いよ」と答えるかは微妙というか。

 面白さっていうのはさ、過程っつーかそういうもんがあって、それを積み上げて積み上げて、最終的にその積み上げてきたものが報われて面白いっていう結果を生み出すと思うんだよね。具体的に説明できんからあれなんだけども。

 でもキルラキルって、いろんな意味で詰め込みすぎなんだよね。そういう面白い要素をさ。

 今まで見てて思ったのは、毎回毎回面白いんだけど、特別印象に残ったシーンってのが全然ないんだよね。

 毎回面白さ八十点が連続してるわけよ。

 なんつーのかな。最初は四十点くらいから始まって、いろいろ設定が明らかになってきて、五十点になって六十点になって七十点になって、って感じで徐々に面白くなって、そういう積み重ねがあって、最後に百点を取るから心に残るし面白いって思うんだけどさ。

 高得点な面白さを毎回提供してくれるのは嬉しいんだけれども、その分面白さの落差っつーのかな。それが無いからいまいち心に残らないのかなぁ。

 展開が早いってことは、その分描写が足りないって言い方も出来る。個人的には、例えば四天王の回想回にはもうちょい時間をかけてもいいと思った。

 他にも、捨てられた鬼柳院家の次女が流子だと判明するのにもっと溜めが欲しいと思ったりとか。流子は皐月の妹だったのか。な、なんだってー感がもっと欲しかった。視聴者みんな予想できてたと思うけどさぁ。でも予想できていたからって、あっさりネタばらししていいってのは違う気がするんだ。

 あと学園のリアリティが無いのも残念だったかな。教師が美木杉しか出てこないってのはどうなんだろう。最初の数話見てないからひょっとしたらいたのかもしれないけど。

 他にも言えば、燃え要素の詰め込み過ぎな構成もちょっとなぁと思ったり。

 燃え要素は個人的にも大好きな要素なんだけど、燃やしすぎたせいで逆に燃え度が足りないっていうか、アベレージは高いのにマックスがそこまで高くないっていうか。

 物語の終盤で燃えるから鬱憤が爆発して一気に炎上するのに、最初っから燃えてたらそりゃあ最後で爆発炎上はできんよな……と。

 いや、丁寧に描写できていればちゃんと燃えられたんだろうけど、まーアニメの尺とか話数の問題なのかなぁ。そういう制限を考えるとこれ以上を求めるのは贅沢なのかもしれんが。

 とにかく、面白い要素も詰め込みすぎると平凡に見える……というか面白さが際立たなくなるということが分かった例だと思う。あれかな。起承転結の起と結だけで話が転がってる感じっつーのか。しかもそれが一話で「起」と「結」ワンセットではなく、三セットくらいぶち込まれてる。最低でも二セットはある。

 普通の一話分が「起→承→転→結」だとすると、キルラキルは一話分は「起→結→起→結→起→結」って感じ。んー起承転結っていうか、テンプレートも結構大切ですね。話が動かずだらだらしてるってのは最悪だけども。

 まー話数毎に見ればちゃんと起承転結してるんだけどね。「起」では主人公の描写。「承」では本能寺学園という舞台設定の描写。「転」では四天王を含めた皐月という敵へと挑んで真の敵が明らかになり「結」で生命繊維というラスボスに挑む……っていう構成にはなっているんだけどなぁ。その最中に四天王に尺使ったり関西遠征に尺使ったり主人公の挫折葛藤とかに尺使っているから描写が足りなくなるのかねー。不思議だ。あーそのせいで伏線が足りなくて唐突さを感じることもあったのかな。

 とにかくこの作品を見て、テンションの緩急の重要性が分かったので、それだけでも見ていた価値はあるとは感じました。最終回楽しみにしています。

 何か急にキルラキルのレビューっぽいことしてたけど、やっぱまだ眠いし、夜になると寒いっすわ。腹減った。自分も頑張ろう。