燃え燃えキュン

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ストーリーと構成の違い

 あくまで個人的な解釈。

 ストーリーというのは物語の大まかな流れ。起承転結。

 構成というのは二つあって、その起承転結の間に挟むものや、一つのファクターの量の事。

 いや違うか。『構成』が起承転結の間に入る様々な(物語の本筋に直接的には関わりのない)エピソードのことで、『構成力』というのが一つエピソードの量の事、かな。

 主人公の過去の話が入るタイミングであったり、その過去が場面にとって適切な出来事であるのかというのが構成が良いということ。

 大雑把に言えば、全200ページの物語で、ヒロインと出会う『起』に150ページも使っていたら、それは構成が悪い(構成力が低い)ということ。

 その構成っていうのが厄介だよなーと思う。

 物語をそのまま進行していくと大味なものになるというか深みのない、薄っぺらいものになるから、主人公の過去などを入れることによって深みとか新たに明かされる真実とかで盛り上げていく訳だけど、それのチョイスっていうのは本当に難しいと思う。

 上では主人公の過去って言ってるけど、その物語によっては主人公の将来とかを語らせた方が適切な場合や、主人公とヒロインが仲良くなる(内面を理解し合う)ためのちょっとストーリーとか、その仲良くなるストーリーもその世界観にマッチしたものをチョイスしなければなかったりとか、本当にもう選択肢が無数にありすぎて、解答(というか物語としての面白さを盛り上げる度数が高い話)がなかなか見つからない。

 主人公が迷子になっている子供を助けてあげているシーンをヒロインが偶然見つけて主人公にちょっと惚れる、というのと、ヒロインがチンピラに囲まれたところを主人公が助けるのは、どっちの方がいいか、みたいな。

 そのチンピラを追い払うという一つを取っても、圧倒的な強さで追い払うのか、ボロボロになりながらもヒロインのために戦うのか、とか。

 なんでもいいじゃーんって言ったらなんでもいいのかもしれないけど、そういうところで適切なチョイスが出来るということが、構成には必要なんだろうなーと思う。

 これって多分直接ストーリーには関係ないけど、物語のためには必要なことだよね。これがストーリーと構成の違いだと思っているんだけど、どうなんだろう。まぁ構成もストーリーの一部だけど、細分化するとこんな感じっていうか質が違うっていうか。

 で、構成が良くても構成力が悪ければ、例えば主人公がチンピラからヒロインを助けるシーンに『結』に割くページ数よりも遥かに多く枚数割いちゃってるとか。そういう話かなー。

 ストーリー+キャラクター+世界観(+構成)=物語 と捉えている。

 つまりストーリーやキャラ、世界観を魅力的にするものが構成ってことですな。その魅力を引き出すものと言い換えてもいい。

 もっと言えば、チョイスと適量。

 

 あと個人的に『キャラ』というものが分からなくなってきたら四コマ漫画を見てみるといいと思う。

 勿論普通の漫画でもいいんだけど、四コマの方が小さく上手くまとまっているので分かりやすい。良い四コマ漫画というものは、なんつーかこう役割分担がしっかりなされていて勉強になる。

 四コマ漫画はストーリーよりもキャラの方が優先度高いからかなーなんて勝手に思っている。というかストーリーを見せるんじゃなくてキャラを魅せるのが四コマ漫画というか。

 そういう意味ではライトノベルって漫画というよりも四コマ漫画の方に近いのかなーと思ったり。