燃え燃えキュン

小説読み書きレビューしたりゲームの考察についてのブログ

ペルソナ4Gクリア

 ……あー。

 なんつーか、クリアしちゃったかー……みたいな感じ。割と燃え尽きてる。

 初回リスキーでプレイしてた。

 このゲームを一言で表すなら『シャレオツキャラゲーRPG』って感じ。

 クリアまでのプレイタイムは88時間ちょい。実際にはリセット繰り返したりしてるから100時間近いと思う。

 てか一周するのに88時間もかかったゲームってこれが初めてかもしれん。50時間とかはあったけど。

 このゲームをただのRPGとして見るのなら平均点に達するかどうか怪しいってところなんだけど、なんていうんですかね。一つの創作物? っていうか作品として見るのなら、まぁ百点オーバーかな、と。

 キャラクター性とかストーリーとか、あとは製作者の愛とかそういった諸々を込みで言えば神ゲーといってもいいのかもしれない。流石vitaで一番売れている(?)ゲームなだけはありますわ……。

 素晴らしい作品ではあるんだけど、ゲームとして見ると残念なのが非常に惜しい。戦闘はおまけ。

 バフデバフはあるんだけど、攻撃、防御、命中率・回避率の三つだけで、攻撃アップをすると魔法による攻撃力も上がるって一体いつの時代のRPGだよ、と言いたくなってしまった。

 またスキルの説明もかなり大雑把で、小、中、大、特大、超特大の五段階はあるものの、同じ段階のスキルが多々あって、もうちょい説明頑張ろうぜって思う。

 同じ「小」でも多少違うらしいんだけど、スキルの説明を見ている時点では消費MPとかが見えないからどれが強くてどれが弱いのか分からない。

 また独自の魔法名を採用しているのはいいんだけど、初見のプレイヤーにも優しくないのが気になる。シリーズ追ってた人にはそういうストレスはないんだろうけど。

 ラクンダをかける、とはいっても、いやそのラクンダってのがどういうスキルなのか分からんのだけど、となるというか。

 勿論攻撃をアップ、みたいな説明があるのもあるんだけど、その派生のスキルだと前述の○○をかける、って説明しかなくて、わざわざ調べるのが面倒くさい。せめてスキル名から想像しやすい名前だったらいいんだけど。

 で、難易度リスキーでプレイしていたわけだけど、まぁこの通り戦闘面に力が入っているゲームではなかったので、難易度を上げてもただ敵の攻撃力が上がって硬くなってるだけらしく、ノーマルあたりの難易度でガンガン進めてストーリーを楽しむのが正しい遊び方だったのかなーと思ったり。

 というか戦闘面が全面的に地味で単調なのが残念。

 武器毎の特性とか特に無い感じだったし、その武器変更画面のUIも低かった。

 後半でようやく派手な効果のアクセサリーとかも手に入ってくるんだけど、それが手に入る頃にはわざわざ必要じゃないっていうね。

 ペルソナも後半で進化して燃えるんだけど、わざわざラストダンジョン一つのためにそういう演出は必要だったのか? と少々首をかしげてしまうところもあったり。

 そのくせ、戦闘で衣装を変えられたり、武器毎に見た目がちゃんと変わってたり、力入れるとこ違ぇよ! と叫びたくなった。だがまぁこれはスタッフの愛と呼べなくもないとは思う。けど優先順位間違ってるよなーとは思う。

 あとペルソナを付け替えられるんだけど、その特性が主人公にしかないのは勿体ないと思った。そのせいで汎用性のある主人公がサポートに回ることが多々あったり。

 序盤は敵の攻撃力がおかしくてだいぶ苦労するんだけど、スキルや装備が充実してくる中盤あたりからはリスキーでもかなり楽になってくる。

 一番強かったのはボイドクエストだったかなぁ。あれはバフデバフ駆使してもどうにもならんかったから流石にレベル上げした。

 ひたすら硬くてめんどくさかったけど、形態によってパターンが変わるのは面白くて良かったと思う。ダンジョンのレトロ感とBGMが相俟って一番楽しかったダンジョン。

 で、そのダンジョンなんだけど、これもダンジョンごとの違いとかがなくて残念だった。

 ただひたすらランダムなダンジョン(一部例外あり)を登っていくだけで、ダンジョンごとに違う背景を見ながら進むだけだったっていうか。

 戦闘に関する点には不満がかなりあるけど、それを覆す勢いで他の部分が面白い。

 キャラクターもゲームの進行と共に掘り下がっていってかなり好きになったし、ストーリーも最後の最後の最後で物語を完全回収する完璧感? みたいなものが気持ち良かった。

 もうなんつーか高校生時代の一年を味わいたいのならこのゲームやっとけって感じ。青春ですわ。

 まぁ夏祭りとか文化祭とかクリスマスとかそういったイベントが、ちゃんやりはするもののサラッと流れてしまうのがすげー悔しい。もっと時間かけて欲しかったな……。容量とかの問題とかで無理なんだろうけどさ……。

 あとは冬の季節の時のBGMの冬感(クリスマス感?)がめっちゃ良かったな……。

 えーと、とにかくゲームというよりは青春ものの映画とか小説の読後感が欲しい人にはおすすめできるゲームだとは思います。

 こんなにクリアに時間がかかるとは思わんかったぜ。