燃え燃えキュン

小説読み書きレビューしたりゲームの考察についてのブログ

テーマって必要なのか?

 必要と言えば必要。

 でも無くてもいいと言えば、無くてもいい?

 難しい。

 キャラとかストーリーってのは、まぁ大体見れば読者も理解できるけど、テーマってのはあまり分からないように思う。

 あからさまにキャラが「友情は大切だ」的な台詞があれば、読者も「ああこれは友情がテーマの物語だったのね」と分かるかもしれないけど。

 でも実際そんな物語はないし、無くても読者は楽しめるっちゃ楽しめる、はず。

 けどなんつーのかなぁ。テーマってのは物語の軸になっているようなものだと思うし、あった方が読者に訴えるものが大きいとは思う。訴えるっていうのはテーマ性メッセージ性に限らず、読者が作品から受け取る熱量みたいなものね。単純に面白さの度合いといってもいいかもしれない。

 でもテーマってかなり曖昧なものだと思うんだよな。

 愛だの絆だの友情だの、そういった抽象的なものを題材にしたものが、所謂テーマと呼ばれるものな感じがする。自分は。

 でも、女の子と楽しくコメディするのだったり、カッコいい戦闘シーン、っていうのもテーマにはなり得るんだよね。この場合のテーマっていうのは「テーマ=作者が一番読者に見せたいところ」ということができる。

 抽象的なものをテーマに据えた場合だと「テーマ=作者が読者に一番伝えたいもの」ということになる……ような気がしている。

 「見せたいもの」か「伝えたいもの」の違い、というだけなんだろうか。

 まぁ「伝えたい」とすると、それはテーマというよりメッセージのような気はするけども。

 んー、いや待て。

 テーマはテーマ。メッセージはメッセージで分けた方がいいか。

 つまり「テーマ:カッコいいバトル」で「メッセージ:友情や絆は利己的な力を凌駕する」とすると、カッコいいバトルを通じて、友情は利己的な悪の力を超える、というものになる感じ?

 つまりつまり、テーマは手段でメッセージは目的っていうことか?

 でもこの認識は、一般的な意味とは違うんだよなぁ。

 ちょっとggってみると、

 テーマ:行動や創作などの基調となる考え。主題。

 メッセージ:情報から言えること。つまり、情報からの解釈。

 と出てくるんだけど、んー。

 まぁニュアンスで捉えてもいいのかもしれんけど、どうなんだろうね。

 創作に関しては自分の解釈の仕方をしてもいいと思うんだけどさ。

 テーマ:愛

 メッセージ:浮気は良くない

 みたいな感じでもまぁいいんだろうけど。

 言葉の意味を直接的に捉えるなら、後者の例えの方が合っているんだろうけども。

 テーマに何を据えるかで方向性も結構変わってくるようだから、自分の中だけでも明文化しておきたいんだよなぁ。

 ちょっとテーマを曖昧に捉えすぎてるのかな。

 「基調とした考え」という視点でテーマを捉えると「愛」だとか抽象的なものが当てはまるし、テーマを「主題」として捉えるなら「カッコいいバトル」っていうのも充分テーマとして当てはまる気がする。創作として捉えるならどっちが正解だ? どっちも正解なんだろうけどさ。

 何かテーマってアバウトだなーって。

 むしろテーマなんぞ考えずに、メッセージだけを考えた方がいいんじゃないか?

 読者に何を伝えたいか。読者に何を一番見て欲しいか。テーマなんて飾りさ。

 いや違うな。読者に何を見て欲しくて、その見て欲しい部分から何を伝えたいか(伝わって欲しいか)が正しい感じかな。

 あーなるほど。そう考えるとしっくり来るかも。

 テーマ:見て欲しいこと(作者が読者に見せたい物)

 メッセージ:それを見て、伝わって欲しいこと(伝えたいこと)

 これだな。

 結局答えは最初に言ってたことと変わらんけど、ちゃんと自分の中で答えを出せたっていうか、理解できたのは大きい。

 それを踏まえれば、そりゃテーマは必要に決まってるわ。読者にどこを楽しんで読んで欲しいかを作者すら分からずに書いても、読者に楽しんでもらえるわけないわな。メッセージは二の次。

 あーすっきりした。明日も頑張ろう。