俺の青春ラブコメは間違っている レビュー
【俺の青春ラブコメは間違っている一巻レビュー】
通称では俺ガイルなどと呼ばれているみたいですね。
ぼっちな主人公が先生によって、奉仕部という何でも屋みたいな部活に入部させられてヒロインと出合い、短編形式で問題を解決しつつストーリーが進んでいく。
といったようなもの。
個人的には、こういうタイトルというだけで本来なら手に取らないんだけど、ラブコメを知る必要もあるだろうし、最近人気らしいし、ということで高かったものの中古を入手。
今気づいたけど購入したこの本、なんだかみたらし団子のような臭いがする。何故だ。
内容はなんというか、うーむ。ライトノベルらしい作品、といえばそうなのかな。
ぼっちな主人公とぼっちなヒロインが、悪態を吐きつ吐かれつ、持ち込まれる問題を解決しながら学園生活を送っていくもの。
文章は主人公の一人称。
なかなかにシンプルな文体で内容が分かりやすく、かといってつまらない文章というわけでもない。ラブコメ系のライトノベルのお手本としても良いのではないかと思う。
主人公のひねくれた独白が入ったりするのだが、案外つまらなくない。なんというか、ありがちな気持ち悪さがなかった。
しかしヒロインはどこかで見たことあるよなー、という印象。
具体的に言えば、化物語の戦場ヶ原。
あと個人的な事を言えば、メインヒロインが主人公に対して辛辣というか罵倒するというのは評価低い。メインヒロインといってよいのか、と思ってしまう。
サブヒロインの方がキャラクターとしての評価が高かった。
そしてキャラが全体的に、薄い。
高校生の人間相手に深みを感じさせるのは難しいだろうが、強烈なインパクトというか強くイメージに残るものがなかった。
言ってしまえば、ありきたりでそこらへんに転がっていそうな感じ。
テンプレートと言えばテンプレート。そこが惜しいかな。
平均よりわずかに低いと感じた、ということで4点の評価。