本屋のダイアナ
登場人物が不幸な目に合わなければご都合主義なのか?
違うだろ。良いことしか起こらないことに対してリアリティがないとかいう輩がいるのかもしれないけど、そうじゃないだろ。そいつらが分かってないだけだろ。
「人生がこんなに上手くいかないなんてどの本にも書いてなかったよ」
でも、この本にはちゃんと書いてある。
魅力的な主人公二人。
反比例していれ、だからこそ惹かれ合った二人。
この二人は中学を機に、別々の道を歩むことになるけれど、もし二人が同じ中学に進むことができたら。小説としてはとてもつまらないことになるかもしれないけど、二人にとっては、とても素晴らしい人生を送ることができたのではないか。あまっちょろハッピーエンド大好きな自分としては、そう思わずにはいられない。
人生は上手くいかない。何かと上手くいかない。
ちょっと腐ってしまった彩子と、それでも腐らずやってきたダイアナ。
二人が再開した時、また素晴らしい何かが始まる予感しかしない。これからの彼女たちの人生は、明るいに決まっているはずだ。
二人の生き様を多くの人たちが読むべき。
にしても、いやー、一般小説ばかり読んでるとライトノベルが書けなくなりそうで怖いね。